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ドローンを飛行機で運ぶ際に気を付けておきたい事

      2016/09/14

飛行機に搭乗する際、手荷物の預け入れや保安検査場で気を付けているつもりでも、何気に頻繁に何かと引っかかって手間を取られるマツダです。
そんな経験から飛行機に乗る際は必要以上に気を使ってしまっている私ですが、先日遠方での撮影の為、飛行機でドローンを運搬する機会がありましたのでそこで色々と調べたことなどをまとめてみました。

ドローンを飛行機持ち込んでも大丈夫?

一時期ドローン関連のあまり良くないニュースが多かったので、人によってはドローンに対して良くないイメージを持っていたりもします。そんなドローンを飛行機で運んでも大丈夫かって心配もしてましたが、結果から言うと大丈夫です。ドローン自体は人を傷つけたりするような凶器ではありませんので、飛行機での運搬はノンプロブレム!

しかし、いくつか押さえておくポイントはあります。そうでなければ出発ぎりぎりにトラブルが起きて搭乗出来ない、もしくはドローンを置いていかねばならない事態になりかねませんので、これから飛行機に持ち込む可能性がある人は知っておいて損はありません。というか知っておいた方が良いです。

リチウムイオン電池(バッテリー)の取り扱い

ドローン自体は一般的な電子機器と変わりありませんので、飛行機に持ち込むにあたって何も臆することはありません。しかしながら気を付けるとしたら一点、リチウムイオン電池に関しては気を付けてください。

リチウムイオン電池の旅客機輸送が禁止に 4月1日から

上の記事のタイトルだけ見るとリチウムイオン電池は飛行機で持ち運べないのか?と思ってしまいますが、正確には規定が新たに制定されたので、規定を超えるものが旅客機で運搬できないとのことです。要点をまとめました。

  • リチウムイオン電池の単体での(貨物)預け入れは不可
  • 機器に内蔵しているリチウムイオン電池はOK
  • ワット時定格量が100Wh以下のもの短絡(ショート)しないように個別に保護してあるものは制限なし
  • ワット時定格量が100Whを越え、160Wh以下のもの短絡(ショート)しないように個別に保護してあるものは一人2個まで
  • リチウムイオン電池はワット時定格量が160Whを超えるものは持ち込み禁止

※おあずけ・機内へのお持込に制限がある手荷物について

ドローン対して考察してみましょう。ドローンを手荷物として預け入れようとする際、リチウムイオン電池が気になるところです。ドローンにセットしてあれば内蔵電池として認められるかもしれません。しかし、これはあくまでも空港職員の判断になるので、もしかしたら外すよう指示があるかもしれませんね。予備のバッテリーがある場合は当然預け入れ出来ません。予めバッテリーのみ取り外して機内へ持ち込んでしまえば安心でしょう。

ちなみにドローンの話とは異なりますが、スマホのモバイルバッテリーなども当然ながら単体のバッテリーと判断されるので、預け入れできませんので機内持ち込みにしてください。

ワット時定格量(Wh)とは?

ワット時定格量(Wh)とは何ぞや?もしかしたら遠い昔、理科の授業で習ったような。。。電球なんかにも書いてありますが、どういった単位なのか詳しくは分からないという方もいるのではないのでしょうか?(私もその一人でした)

ワット時定格量とは、「ワット時定格量(Wh)= 定格定量(Ah)× 定格電圧(V)」だそうです。(機内持ち込み手荷物 mAhからWhへの計算方法 個人的備忘録

リチウムイオン電池に「ワット時定格量」が必ずしも記載されているとも限りませんので、そのときは、「定格定量」と「定格電圧」を使って「ワット時定格量」を導き出す必要があります。

私の持ち込んだPhantom4のバッテリーは、こちらに「ワット時定格量」が81.3 Whとあらかじめ記載されているので計算する必要はないのですが、

容量 5350 mAh
電圧 15.2 V

 

となっていますので、念のため計算してみます。

5350mAhをAhに置き換えるに1000で割って5.35Ahとします。

5.35Ah × 15.2V = 81.32Wh

ほぼ記載どおりの数値となりました。

160Whを超えるリチウムイオン電池は持ち込むことすら出来ませんので、知っておく必要がありますが、160WhってPhantom4のインテリジェントバッテリーや一般的なモバイルバッテリーと比較しても結構な容量であると感じます。

そしてもう一点気を付けてほしいのが、最近(2016年4月)出来た規格なため空港職員も正確に理解していない場合もあるという事。

私が18000mAhのモバイルバッテリーを持ち込もうとしたら、これは「ワット時定格量」にすると180Whになるから160Wh超えてるので持ち込み出来ないと言われ空港に駐車している車に置いていった経緯があります。

その時は私もよく理解してないので指示に従いましたが、後から調べてみると、定格定量(Ah)は18000mAhですが、「定格電圧」が5Vですので、「18Ah×5V=90Wh」となるので実は全然大丈夫だったのです。ワット時定格量(Wh)の導き方を職員も正確に理解できてないこともありますので、持ち込む側で理解して置く必要もあります。

ドローンは預け入れ、バッテリーは機内持ち込み

航空会社のルールにもよりますが、大きさ次第でドローンも預け入れずに、機内に持ち込むことが可能です。しかし飛行機に乗ってから荷物棚に入らない、足元にも収まらないとなると結局預け入れることになってしまいます。

実際私が経験した話ですが、小型のプロペラ機に搭乗したときの話。貨物室に預けるのが心配で機内持ち込みしたのですが、荷物棚が小さく入らない、しかも一番前の席だったので前の座席の下にも置けない(ってか座席あっても入らなかったと思う)ので搭乗してからバタバタと貨物預け入れにしてもらったことがあります。

小さい飛行機だったので、その場で飛行機のタラップを降りてドローンのケースを開けてバッテリーのみ外して預けてきました。ほんと私のせいで離陸時間を遅らせてしまって申し訳ない気分です。

たまたま飛行機の荷物棚が小さかったということもありますが、まぁそういった事もありますので、ある程度大きなドローン(ケース)であるのならば預け入れて、中のバッテリーは外して機内に持ち込めば安心と言えるでしょう。

まとめ

さて、長々となりましたが、取りあえずは以下の点を押さえておけばドローンを持って飛行機で移動することに問題ないでしょう。

  • ドローンは飛行機での運搬OK
  • リチウムイオン電池は手荷物で機内持ち込み
  • 100Wh~160Whのリチウムイオン電池は一人2個まで
  • 160Whを超えるのリチウムイオン電池は飛行機の持ち込み不可(当然預け入れも不可)
  • ドローンのバッテリーは外して手荷物で機内持ち込み、機体は預け入れると安心

 - PHANTOM, ドローンについて

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